台湾鉄道時刻表
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台湾鉄路 列車の種類(Train Type)

普快車
普快車[プークワイチャー]
日本の国鉄(JR)の普通列車に相当。徐々に本数を減らして南廻線の1往復が残っていたが2020年12月22日を最後に廃止された。最後の1往復はエアコンなしの青い客車3両で運行されていた。客車は日本製とインド製のものを使用。日本製の客車は手動ドアである。廃止された車両は観光列車としてリニューアルされて南廻線を1往復している。ただしチケットの販売をしているのは旅行会社「雄獅旅行社」のみで運賃も割高になっている。現役時代の運賃については区間車よりも安い運賃なのでICカードで乗車すると割高になってしまう。チケットは自動券売機などで購入するとよい。運賃は1㎞ごとに1.06台湾ドル、ただし10kmまでは均一料金で10台湾ドルである(2019年現在)。
区間車(区間快も含む)
區間車[チュージエンチャー]
日本の国鉄(JR)の普通列車、通勤列車に相当。いわゆる各駅停車。ローカル線ではDR1000型などのディーゼル車、電化区間ではEMU800型などの電車が走っている。長距離区間を走行する列車も存在するが所々で自強号などの優等列車の通過待ちをするため所要時間が大幅にかかることもある。あまり本数はないが区間快と書かれた快速列車もある。またドア開閉時、車掌が(乗務員用ではなく)乗降客用のドア横にカギを差して開け閉めを行うので日本のようにドアの前にいると邪魔になるので注意しよう。ICカード(悠遊カードなど)で乗車すると70km以内なら1割引きとなる。ただし70kmを超えると逆に割増となり自強号の運賃を請求される。長距離乗車の場合は窓口できちんと切符を購入した方がよい。運賃は1㎞ごとに1.46台湾ドル、ただし10kmまでは均一料金で15台湾ドルである(2019年現在)。
莒光号(きょこうごう)
莒光號[チュークワンハオ]
日本の国鉄(JR)の急行列車に相当。列車のイメージカラーはオレンジ色を基調としている。基本的には自強号よりも停車駅が多く速度も遅い。列車は客車タイプで運行。以前は手動ドアの列車もあったが現在はすて自動ドアの車両が使われている。莒光号は徐々に数を減らしていてEMU900を使用した区間快への置き換えが進んでいる。莒光号をICカード(悠遊カードなど)を使って乗車した場合、70km以内の短距離で立席(無座)であれば区間車運賃の1割引きで乗車可能(ただし団体列車や自由行列車はICカードでの乗車は不可)。運賃は1㎞ごとに1.75台湾ドル、ただし10kmまでは均一料金で18台湾ドルである(2019年現在)。
自強号(じきょうごう)
自強號[ツーチャンハオ]
日本の国鉄(JR)の特急列車に相当。プユマ号やタロコ号、新自強号(自強3000)も自強号(後述)。通常の自強号はICカードでの乗車が可能。電化区間にも日本製の気動車特急が走っている。基本的に停車駅が少なくスピードが速いのが特徴。列車によっては遅いものもあるので時刻表でしっかり確認した方がよい。通常タイプの自強号はPP自強号と呼ばれていてE1000型電車が主体となって運行されているが故障が多くなり新自強に置き換わりつつある。電化によって気動車タイプの自強号(DR3100)は宜蘭線の2往復のみになっている。気動車タイプの自強号はまもなく終焉を迎える。自強号をICカード(悠遊カードなど)を使って乗車した場合、70km以内の短距離で立席(無座)であれば区間車運賃の1割引きで乗車可能(ただしプユマ号やタロコ号、新自強号はICカードでの乗車は不可)。運賃は1㎞ごとに2.27台湾ドル、ただし10kmまでは均一料金で23台湾ドルである(2019年現在)。
プユマ号、タロコ号、新自強号
自強號[ツーチャンハオ]
日本の国鉄(JR)の特急列車に相当。プユマ号(普悠瑪号)やタロコ号(太魯閣号)、新自強号(自強3000)は通常の自強号よりもスピードが速く停車駅が少ないのが特徴。一部区間では停車駅を多くするなどバリエーションが多い。プユマ号とタロコ号は宜蘭線、台東線の速度アップと輸送力増強のために導入されて、プユマ号は縦貫線の最速自強号としても活躍している。新自強号は前述のPP自強号の置き換えとして登場し速度アップにも貢献している。12両編成なのでプユマ号やタロコ号よりもたくさんの乗客が乗れるため現在は台湾全土で活躍している。プユマ号、タロコ号、新自強号はICカードでの乗車は基本的に不可。必ずチケットを購入してから乗車する必要がある。一部の列車では立席券や自由席の販売も行っている。運賃は自強号と同じで1㎞ごとに2.27台湾ドル、ただし10kmまでは均一料金で23台湾ドルである(2019年現在)。